「写真の加工屋さん」の起源

きっかけは、フォトウエディング

実際撮って頂いたフォトウエディングの一枚 写真の加工屋さん
実際撮って頂いたフォトウエディングの一枚

調整係の幻覚猫は既婚者ですが、結婚当初様々な事情により、結婚式を挙げずにフォトウェディングを結婚の儀と致しました。

その撮影の時は、綺麗にお化粧をしてもらい、髪もセットしてもらい、真っ白なドレスを身に纏いました。おそらく、自分史上、後にも先にもあんなに綺麗にしてもらったことはないと思います(笑)。

写真も100枚以上撮って頂き、その中から1枚だけを大判の写真にしてもらう、というプランでした。せっかくたくさん撮ってもらったので、他の写真データはCD-ROMに焼き付けてもらい、頂くことにしました。データを見ると、どれも素敵な写真ばかりで、「やっぱりプロの写真家さんってすごい!」と、うきうきしながら、あれこれ悩みに悩んで1枚を選びました。

ところが…実際に現像されて出来上がってきた大判の写真を見てみると、少しばかり拍子抜けしてしまいました。「綺麗に加工して現像します」とのお話だったのですが、加工…というか、ちょっとボカされただけ?

撮影のデータがあまりに良すぎたせいか、何だか腑に落ちない結果となってしまいました。(一生懸命やって下さったフォトスタジオスタッフの皆様には申し訳ないのですが…)

「全データをCD-ROMで貰うことにして良かった…」

と、安堵した気持ちと、少し残念な思いの残る結果になってしまいました。

 

自分がプロになって気づいたこと

ウェブデザイナーをしていた経験がある写真の加工屋さん
元ウェブデザイナーです

その後、私はしばらくしてウェブデザイナーとして一般企業に勤めることになりました。

ネットショップのデザイン・構築を担当することになったのですが、ネットショップという業種の都合上様々な商材の写真の加工を行うことになりました。

そこで分かってきたことがいくつかあります。提供させる商材写真は色違いのアイテムを画像処理ソフトで色替えしていることがあるのですが、縮小して使う分には違和感がないものの、私は元の大きな写真データを見ているので、その加工の…『雑』さが分かるんですね(苦笑)。基本的にこういったデータはそれで問題ないので、重要なことではないんです。

しかし、少しずつ分かってきたことがあります。

それは、「写真家は加工のプロとは別物」ということです。

写真家は被写体を依頼者の要求に従って撮ることがお仕事です。ならば、加工に100%か120%を求めるのは間違いなのではないかと。そうなってくれば、私たち夫婦のフォトウエディングがピンとこなかった理由も合点がいきます。

 

私は加工がすごく得意なんです!

写真の加工屋さんなら難しい写真加工も丁寧な処理で自然な仕上がりです
写真の加工屋さんなら丁寧な処理で自然な仕上がり

私がウェブデザイナーを初めて、かれこれ10年近くになります。その中で、いろいろな理由で画像データに加工・修正を加えてきました。

まだまだウェブデザイナーとしては未熟ですが、一つだけ気づいたことがあります。

それは、「私、画像加工、得意だな!」ということです。

昔からイラストを描くのが好きだったのですが、長いことこの仕事を続けていることで色彩感覚に自信がつき、加工を違和感なく、自然に仕上げる能力に長けてきました。

せっかくだから、この能力を活かして皆様の思い出の写真を綺麗に残して差し上げたい!

そんな思いから、「写真の加工屋さん」を立ち上げることを決意いたしました。